I-SPES宇宙天気概況について
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  1. I-SPES宇宙天気概況
  2. 概況が作成されるまで
  3. 利用されるデータ
  4. システムの沿革
  5. 見学を希望される方は
  6. お問い合わせ

1. I-SPES宇宙天気概況

九州大学国際宇宙惑星環境研究センターでは、前日までの太陽、太陽風、地球磁気圏の活動状況の概況を 一日ごとにまとめ、公開しています。更新は平日の午後に、前日までの概況が更新されます。

宇宙天気概況の公開は前身の宙空環境研究センター設立後間もない2002年9月1日から試験的に始まり、 以来内容の充実を図りながら一日も欠けることなく今日まで続けられています。

2. 概況が作成されるまで

学生によるデータのまとめ

データを読み取り、仮概況をまとめる作業は、 九州大学大学院理学府地球惑星科学専攻宇宙地球電磁気学研究室太陽地球系物理学研究室 の院生・学生によって交代で行なわれています。 朝10時から当番の院生・学生によって概況がまとめられ、仮更新されます。

概況検討会

当番がまとめた内容をチェックするために、11時45分から 教員、ポスドク、院生・学生等による宇宙天気概況検討会がウエスト1号館5階B棟の宇宙天気実験室で開かれます。 当番がまとめた内容のチェックと興味深い現象についてのディスカッションが行なわれ、 12時半ごろに、最終的な概況が更新されます。

院生・学生が当番制で概況のまとめを行なうことからも分かるように、 宇宙天気概況の作成は、学生教育の側面でも大きな役割を担っています。 専門分野に配属された直後から、準リアルタイムの貴重なデータにできるだけ多く接し、 現象の考察を行なうことで、宙空環境についての豊かなバランス感覚を養うことを目指しています。

更新時刻と概況対象時刻の対応

宇宙天気概況は世界標準時の一日を区切りに作成・更新されます。 以下に概況が更新されるタイミングを紹介します。

<例>6月15日00:00-23:59UTの概況(JST:日本標準時 UT:世界標準時)

6/16 10:00 JST (6/16 01:00 UT)
当番による概況データの読み取り開始。随時仮更新
6/16 11:45 JST (6/16 02:45 UT)
宇宙天気概況検討会開始。
6/16 13:00 JST (6/16 04:00 UT)
宇宙天気概況検討会終了。
宇宙天気概況の最終版がホームページ上にアップされる。
※ ただし、休日は更新作業は原則的に休みとなり、直近の平日に延期されます。
 また、都合により更新作業が遅れることもありますのでご了承下さい。

3. 利用されるデータ

I-SPES宇宙天気概況は、国際宇宙惑星環境研究センターで独自に観測しているデータのほか、 インターネット上で公開されている様々なデータにもとづき、作成されています。

主なものとしては、

太陽:https://www.solarmonitor.org/

太陽風:http://www.swpc.noaa.gov/products/real-time-solar-wind

地上磁場:http://magdas2.icswse.kyushu-u.ac.jp/realtime/index.php

などです。より詳しく知りたい方は少々専門的かつ実務的ですが、宇宙天気概況作成マニュアルをご覧下さい。

※2016年9月13日より、惑星間空間磁場および太陽風のデータソースを ACEからDSCOVRに変更いたしました。両者の較正は不十分です。 惑星間空間磁場の数値はほぼ一致していますが、太陽風密度 の数値は2倍程度違うこともあります。この点をご承知おきください。

4. システムの沿革

2002年7月15日~8月31日
基本計画・設計期間(設計者:魚住禎司、田中良昌、北村健太郎)
2002年9月01日~9月30日
テスト運用(システム設計・運用:魚住禎司、田中良昌、北村健太郎)
2002年10月01日~
本格運用開始

5. 見学を希望される方は

宇宙天気概況検討会の見学はどなたでも自由に行なっていただけます。 学外の方は事前に国際宇宙惑星環境研究センターまでご連絡下さい。 宇宙天気データ作成作業の見学も自由ですが、学生の作業の妨げとならないよう、 見学の際はご配慮をお願いいたします。

月曜日は3日分(金土日曜日)のデータをまとめて見るため、 慌ただしい傾向があります。初めての方の見学は、火曜日~金曜日がおすすめです。

6. お問い合わせ

I-SPES宇宙天気概況についてのお問い合わせは abeshu _at_ icswse.kyushu-u.ac.jp


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