九州大学 国際宇宙惑星環境研究センター

概要

国際宇宙惑星環境研究センターについて

センター概要

国際宇宙惑星環境研究センターは、学内共同研究施設として、「宙空環境科学・宇宙天気科学の更なる発展と、その時間軸と空間軸を拡大させた宇宙惑星環境科学の開拓」 を目的として設置されました。

当センターの研究内容は以下の通りです。

  1. 国際的な共同利用観測ネットワークの強化と宙空環境科学・宇宙天気科学の更なる発展を、理工融合による宇宙状況認識科学の強化とともに推進
  2. 現在の太陽地球環境・生命環境を育むに至った過去から未来への必然を明らかにする学際的な研究領域の開拓
  3. 宇宙天気科学の国際的な教育拠点活動を、宇宙惑星環境科学の分野まで拡大し、異分野融合で新しい学術を切り拓く、国際的拠点機関としての九州大学の地位の確立に貢献

宇宙状況認識科学部門

宙空領域における宇宙デブリ環境や小惑星などの地球近傍天体の監視・計測、宇宙天気変動の観測科学・予測科学を理工融合で推進します。当該部門は、観測・計測・数値シミュレーションを中心に宇宙に拡がる人類の生存圏の安心・安全な利用に資する研究を遂行し、宇宙天気科学の継続的な発展に寄与します。さらに、宇宙状況を認識するために必要なミッションを立案することにより、部門間の融合研究を促進します。また国際共同利用ネットワークの維持・発展、その利活用による国際事業も担当します。

宇宙プラズマ環境科学部門

プラズマ環境進化を伴う星形成、ハビタブルな惑星環境の進化に重要な影響を与える惑星磁場形成、宇宙高エネルギー粒子生成過程などの宇宙環境形成解明に向けた研究を行います。当該部門は、時間軸と空間軸を宇宙スケールに拡張した宇宙環境形成の解明を通じて、宇宙環境科学の一般化に資する研究を推進します。

宇宙大気圏結合科学部門

気象・気候システムの進化と、宇宙天気・宇宙気候の関連性を包括的に解明する研究を行います。当該部門は、宇宙に開かれた地球大気の進化を天気・気象の数時間・数日といった短い時間スケールから、数百年から数千年スケールの気候変動、数億年スケールの惑星大気進化を、統一的に俯瞰する学際的研究を発展させることにより、宇宙惑星環境におけるプラズマ・大気圏進化過程の解明を目指します。

宇宙生命環境科学部門

生命の起源にせまる小惑星探査計画への参画、宇宙物質流入がもたらす生命進化や絶滅の研究に取り組みます。当該部門は、宇宙化学、宇宙物質科学の立場から太陽系・惑星進化を俯瞰し、その惑星環境形成からの影響を他部門との連携により調査することにより、宇宙に開かれた生命環境の進化過程を解明します。

宇宙融合データ科学部門

宇宙環境科学にかかる様々な観測データ、数値実験データを、最新データ科学の適用により、科学目標達成へと導く融合研究を学内連携で推進します。当該部門は、これまでのセンターが推進してきた異分野データ融合プロジェクトの更なる発展とその利活用による、データ科学の国際的なキャパシティビルディングにも寄与する活動を行います。